Stockholm Furniture Fair 2014 終了報告2014.02.25
Stockholm Furniture Fair 2014 無事終了いたしました。
ストックホルム・デザイン・ウィーク(Stockholm Design Week)の一環として、
インテリア照明のフェア、ノーザン・ライト・フェア(Northern Light Fair)と
同時開催されるこのファニチャー・フェア。
今年は世界30カ国以上の国から700以上の出展があり、
その80%がスカンジナビアの国々からの出展だそうです。
今回は新ブランドMATSUSO Tのデビューの場になったわけですが、
倉本仁氏にデザインディレクトをお願いし、スウェーデン人デザイナーのCKRとコラボし、
NadiaとFiveの2シリーズでの展開となりました。
また製造を(株)松創と高橋工芸(株)の2社で行い、お互いの得意分野を活かしたシリーズの
ラインナップとなっております。
http://www.takahashi-kougei.com/
前日のMATSUSO Tレセプションパーティーです。
デザイナーの方々とスウェーデンの日本大使、森元様をお招きして盛大に執り行われました。
写真中央は今回メインでFiveのデザインを担当して頂いたClaessonさんです。弊社の工場へも足を運んで熱心に話を聞いて行かれました。
大使からは家具を通じてスウェーデンとの懸け橋になり全面的にバックアップすると心強いお言葉を頂きました。
成功を祈願して鏡開きを行いました。
会期前より広報にもかなり力を入れて頂き、初日から多くの方にご来場いただきました。
家具の本場北欧への出展でどのように評価されるか非常に心配しておりましたが、
実物を前に話をすると、デザインもクオリティも素晴らしい!
すぐに扱いたいと多くの方々に高い評価をして頂き一安心でした。
結果、世界各国より濃い商談の話も頂き今後の展開が非常に楽しみな結果となりました
また全世界のデザイナーや建築家がひと月に100万人以上閲覧するというモンスターサイト”dezeen”のトップページに取り上げられました!
http://www.dezeen.com/2014/02/01/claesson-koivisto-rune-to-launch-pentagonal-wooden-furniture/
これは本当にすごい事のようで、世界中のあらゆるジャンルのプロたちが最新の情報収集の為チェックするサイトだそうですので、
それに注目として取り上げられたことは非常に名誉な事なのだそうです。↑是非見てみてください!
家具の展示以外にもMaterial Attraction Scandinavia likes Japanというブースにも出展させて
頂きました。
日本の工芸技術やデザインなどを集めたコーナーですが、
今回お声掛け頂いた中村直登さん(スウェーデンで活躍のデザイナー)は、
「日本にはたくさんのものづくりをクリエイティビティの原石があるにも関わらず、
なかなか海外にうまく伝わっていないのが自分でも心苦しく思い今回の様な企画で多くの方に正しく伝わるよう
にしていきたい」との事で弊社の技術も取り上げて頂きご紹介してもらいました。
写真右は3D突板加工のサンプルです。
どのように捻じれた面に突板を貼っているのか皆さん興味をもって頂いたようで800部のリーフレットが
完売となる程盛況だったようです。家具を褒めて頂くのと違い自社の技術のみを発信した結果、
世界で反応があるのは誇らしく思います。
展示会風景です。
ミラノやケルンと違った独特の雰囲気でした。誰もが知っている北欧の名作椅子から本場スカンジナビアモダンの老舗メーカーまで
普段はあまり共通するイメージがなかったせいかじっくりと見たことはなかったのですが、今回はじっくりと研究することができました。
また未来のデザイナーを目指しGreenhouse(新人のデザイナーのためのホール)へ世界中から集まって展示していました。
日本からも女性一人で来て出展されておりそのバイタリティに溢れた姿に刺激を受けました。
今回は日中市内などを視察する時間は殆どありませんでしたが、
フェア期間中の夜はどこかしらで家具メーカー主催のパーティーが行われています。
写真右も某大手メーカーのパーティーです。
一応新作家具が置かれていますが人が多すぎて見えません。
招待客のみですがやはり人気のメーカーへはいつもこんな感じに人が集まるそうです。
家具を見に来るというよりはこういった場で情報交換や人脈作りをされるんですね。
MATSUSO Tもいつかここまで出来るようになりたいですね!
今回スウェーデン滞在中は一日しか太陽を見ることができませんでした。
今年は四十数年ぶりの暖冬との事で、街にも雪がところどころにある程度で、
気温もさほど寒くありませんでした。
例年なら海も完全に凍って上を歩いて渡れるそうです。
この国は消費税が25%でその他の税負担も多く社会保障制度が確立されています。
スウェーデンの物価は感覚的に日本の2.5~3倍位高いので、
地元の人に聞くと殆ど外食もせず家で食事をするのが当たり前だそうです。
気候もそうですが、そういった環境もあり家で過ごす時間もおのずと長くなるので、
やはり使いやすい飽きない家具が求められ、作り出せるのだなぁと感じました。
今回デザイナー倉本さんをはじめとするJIN KURAMOTO STUDIOのスタッフの皆さんにも多大なご協力を頂きました。
事前の広報活動からパーティーの段取り、当日のメディアへの対応、通訳までありとあらゆる担いをして頂き感謝感謝で
す。
またこれまでご協力を頂いた関係各位の皆様本当に感謝申し上げます。
ここまでして頂いたからには世界中に広めるしかありません!
今回の展示会はその一歩を踏み出す発信としては大成功だったと思います。
今後海外への輸出に際しまだまだ課題はありますが、それをクリアし世界に通用するブランドへ
育てていきたいと思います。
今後の海外展開へもご注目ください。
尚、MATSUSO Tシリーズの販売開始は今年の7月頃を予定しております。
Stockholm Furniture & Northern Light Fair 20142014.02.03
2月4日~2月8日の5日間、スウェーデンのストックホルムで開催されます。
JAPANブランド事業の一環で出展。
日本のプロダクトデザイナー倉本仁氏と、スウェーデンの「CKR」がデザインした新作家具を展示します。
詳しくはこちらより